梅雨と雨具の話

濡らされるのが嫌いです。濡らしてくる雨が嫌いです。雨がたくさん降る梅雨が嫌いです。葉山です。

誰のせいでもないうえに無きゃ無いで困るので、非常に厄介なこの雨という存在。しかし、もういいよというツッコミ待ちなのかと思わせるくらいにしつこく雨が降るのがこの梅雨というモノ。

なんで「梅」なんだ?と思いませんか?梅が見頃の季節というわけでもないし…ということで軽く調べたら諸説ありました。

  • 中国から「雨の降りやすい季節」という意味で“黴雨(ばいう)”という言葉が伝わり、黴(カビ)の語感を改めて「梅」とした という説
  • 元々「梅の熟す時期」の雨 という意味で「梅雨」が使われていたとする説

なるほど、「梅の花」ではなく「梅の実」かぁ。これちょっとおもしろいですよね。僕なんかは、どうしても四季というものに風流なイメージを持ちすぎていたので、季節を表す梅と言えば花の方だと思い込んでいました。当時の人の生活の中で生まれた言葉って感じがするなぁ。まさしく“花より団子”。しかし、現代の人が梅の実を見ても「雨の時期かぁ」とは思わないような気がしますね。物に溢れた現代では梅の実を見て時の流れを感じる人は少ないのかもしれないですね…。

 

話は変わって、傘の話。

僕はどうも傘が嫌いです。雨より嫌いかもしれません。雨を防ぐための物が雨より嫌いってどういうこっちゃ、と思われることは容易に予想できるので詳しく言い直すと、「傘を良しとしている現状」が嫌いなんです。もっというと、「雨合羽が浸透していない現状」が嫌いなんです。

傘って、絶対に今の形状がゴールではないと思いませんか?欠陥もいいとこじゃないですか?そりゃ傘がなければずぶ濡れですが、リュックとか背負ってたら自分かリュックどちらかを絶対に犠牲にしないとならないじゃないですか?靴も濡れなかったことがないし。

元々、傘というのは外国から今で言う「日傘」として伝わってきたものなんですよね(以前、傘に腹が立ってすぐに調べた)。それと同じ構造で雨も防ごうったってそうはいかないのは当たり前。

椎茸のような形状ではなくもっとこう、丸いドーム型にしたらいいんじゃないのか、と以前考えたんですよ。リュックを背負っていても濡れないように包み込めそうだし、傘を伝って落ちていく水滴と地面までの距離が縮まるから水滴の跳ねが抑えられて、靴も濡れにくいんじゃない?と。しかし、視界が悪くてしょうがない ともう一人の僕に指摘されまして、それを言われたら、形状が変わったら傘立ての都合もつかなくなるじゃん。とあれよあれよと欠点が出てきて、非難の嵐に耐え切れず、ドーム型の傘は骨組みがバキバキに折れてしまいました。却下。

 

いろいろ考えても結局、雨合羽が一番。別の物を身にまとってしまえば、濡れないに決まってますからね。水際で食い止めるというのはあまり好きではないやり方ですが、相手が雨だしちょうどいいんじゃないかな?とか。というのは冗談にしても、一番確実だと思うんですけどね。というか、まず雨を未然に防ぐってなんだよ という話ですからね。もっと雨合羽が市民権を得てくれればいいんですが…なんだか着づらい雰囲気が出てますよね。現状では傘ユーザーがほとんどで、雨合羽を着て歩いている人はほとんど見かけないですね…やっぱり手軽というのが大きいんだろうな…なんとかならないかな…。傘が売れなくなるから傘のメーカーが困るとかいろいろあるんでしょうけどね…。今やなんでも商売になってますからね…すべてのものに価値をつけてしまうと、何かを打破しようとするとすぐに損得が絡んでしまうのは非常に厄介ですね。出る杭は打たれる。

 

葉山 (@dekai_towel) | Twitter