文章・軽小説

緊張0831

わたしは極度のあがり症だ。それゆえ人の前に出ることを極力避ける人生を送ってきた。 そんな考え方を断ち切りたくて言論部に入ったのだ。そして演壇に上がるために今日まで練習してきたのだ。しかし、わたしは処刑台に上がる心地がした。わたしがいつも活動…

東京

眠らない街、東京… 母親「早く寝ちゃいなさいよ」 東京「待って、今俺のどこかがいいところなんだ」 母親「あんたいつもどこかしらがいいところ迎えてるじゃないの、 いい加減にしてちょうだい」 東京「仕方ないだろ。俺は迎えるつもりなくても迎えちまうん…

雑誌ローニ

真由美「雑誌ローニ監督解任かぁ~ 好きだったんだけどなぁ」 奈々子「…?それってひょっとしてザッケローニ監督のこと?」 真由美「…え?そうだけど?」 奈々子「今あんた雑誌ローニって言ったよ~」 真由美「え~ウソ~?」 奈々子「そんな嘘ついてどうす…

受け身ハイジ

口笛はなぜ遠くまで聞かれるの わたしはなぜ あの雲に待たれているの 教えられたい おじいさんに 教えられたい おじいさんに 教えられたい アルムの森の木に