雑誌ローニ
真由美「雑誌ローニ監督解任かぁ~ 好きだったんだけどなぁ」
奈々子「…?それってひょっとしてザッケローニ監督のこと?」
真由美「…え?そうだけど?」
奈々子「今あんた雑誌ローニって言ったよ~」
真由美「え~ウソ~?」
奈々子「そんな嘘ついてどうすんのよ。真由美ってそういう間違いよくあるよね~、こないだだってテレビのリモコンのことチャンネルって言ってたしさ」
真由美「あれは違うんだって、方言みたいなもんだって言ってるでしょ」
奈々子「だからみたいなもんって何よ。はっきりしてよ」
真由美「分かった。調べてみる」
…
奈々子「あんたこういうときに限ってケータイ通信速度制限なっちゃってるんだもん。間悪いよね、わたし待つの嫌いなのよ」
真由美「仕方がないでしょ。チャンネルについて調べることを予測して今日までケー
イ使うのを控えておくわけないでしょ」
奈々子「間が良い人はそんなこと意識しなくたってできるものよ」
真由美「はいはい。…ほら、調べてもはっきりしたものは出てないんだって。そういえば、前の時もこのやりとりやったじゃないの」
奈々子「そうよ。だからさっき調べるって言い始めたとき目が眩んだわよ。通信速度が制限されてるって分かってからは卒倒寸前だったわ」
真由美「何よもう。目を眩ませてまで私を泳がせないでよ」
奈々子「そういえば立ち眩みって眼前暗黒感とも言うらしいね」
真由美「なによそれ今要らないわよ」
奈々美「じゃあいつならよかったのよ」
真由美「さっきコーヒーくるの待ってるときにでも話せばよかったんじゃない」
奈々子「待ってる時の私はそれどころじゃないし、それならその段階で私の目を眩ますくらいの保留をしてくれないと、きっかけがないんだから話のしようがないじゃない」
真由美「別に話さなくたっていいわよ。強いて言うならって話だから」
奈々子「それはそうと雑誌ローニよ。雑誌JAPANの監督」
真由美「え~でも私、雑誌を読んではいたけど、雑誌って読んでるときは「雑誌を読んでる」って意識するものでもないでしょ?」
奈々子「それもそうね…」
真由美「でしょ」
奈々子「でも、もしかしたら本当に雑誌JAPANなるものがあるのかも」
真由美「そんなわけない…でしょ?」
奈々子「分かんないわよ~。自分の常識は世間の常識じゃないことなんてままあるんだから」
真由美「ちょっと調べてみる」
奈々子「今はやめて!!!!!!!!
通信速度制限!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」