【サザエさん】5/24放送分の感想(ネタバレ含む)
一話目 迷犬センタロー
初対面のサザエに懐く大きな犬。
その日の晩、マスオが家に電話をかけてくる。また呑んでたの?とお小言を言われるマスオ。
「すぐそこまで帰って来ているが、恐ろしくて家に入れない」とマスオ。
「別に私は怒ってないから入って来なさい」とサザエ。
マスオが恐ろしかったのはサザエからのお叱りではなく玄関に見知らぬ大きな犬がいることだった。
サザエが昼間あったことを説明。
「わざわざ姉さんを訪ねてくるなんてえらく懐かれているね」とカツオ。
「ハチ(近所の犬)の方がかわいいです」とタラオ。
「姉さんをセンタローに取られると思ってヤキモチをやいてる」とカツオ。
図星のタラオ。かわいい…
飼い主が引き取りに来たが、庭につないでおいたはずのセンタローはいつの間にか脱走。よく脱走するのにはわけがある、と飼い主。
あくる日、朝一でセンタロー。
「センタローがいると顔を洗わなくて済むねえ」カツオジョーク。
学校へ行くと、花沢さんから「飼い主がアメリカへ転勤するからセンタローの引き取り先を探しているらしい」ということを聞くカツオ。
一方その頃磯野家には、センタローを引き取ってもらえないかと飼い主が訪ねていた。
二、三日の間、ためしにセンタローを家においてみることになる。
「散歩の相手にいいかもしれんな」と波平。
「お父さんの体力じゃ無理だよ」煽るカツオ。
「あの程度の犬に引っ張られてたまるか」と返す波平。フラグ立てすぎ…
あくる日、センタローと散歩へ行く波平。「ついていこうか」と申し出るカツオを「その必要はない」と一蹴する波平。これでもかというくらい念入りにフラグを立てていく。
道中、犬を散歩させている伊佐坂と遭遇。波平の影に隠れようとするセンタローを見て「ハハハッ、犬見知りをするようですな」と伊佐坂。伊佐坂ジョーク。些かジョーク。
結局、波平はフラグを回収することなく散歩は無事に終了。なんだったんだ…
センタローを甲斐甲斐しく世話するサザエとワカメ。
「…」嫉妬心を漲らせるタラオ。
「タラちゃんともお友達になりたがってるわよ」と言われても
「ボクは口をきかないです」と、アンチセンタローというスタンスを貫くタラオ。かわいい…
カツオとワカメがセンタローの散歩から帰ってくると、そこには飼い主が。
「私も家内も一日離れただけでセンタローのことが気になって」と飼い主。
「センタローにイジワルしたです」と飼い主に謝るタラオ。かわいすぎる…
センタローを乗せ、帰っていく車を見て心配するタラオ。
「センタローは(海外転勤について行ったら)英語で吠えられるですか?」ああ…この世で正義は君だけなのかもしれない…
「犬は英語でも『ワンワン』だよ」とカツオ。
「それは違うみたいだよ。アメリカでは犬は『バウワウ』と吠えてるみたいなんだ。アメリカ人にはそう聞こえるらしい」と語る日本人、フグ田マスオ。
~おわり~
感想:終始タラちゃんがかわいかったです。なんて素直な子なんだ…。 オチは僕が前から気になっていることでした。人間は言語に違いがあるけど、ほかの動物も言語は違わないにしても、過ごす場所によって微妙な訛りくらいはあるんじゃないかなー、と。しかし、何にせよマスオさんのは謎理論。アメリカ人にはそう聞こえるかもしれないけど「聞こえ方」の問題なんだから、日本人がアメリカへ行ってアメリカにいる犬に吠えられても音を受容するのは日本人の耳なんだから同じ「ワンワン」だし…と。もしかしたら、日本で暮らす犬が海外の犬の鳴き声聞いたら「外国語だ」と思うのかもしれませんが…それちょっとおもしろいですね。
二話目 困った道案内
蟻にケーキの在り処を探させるカツオ。
「サザエが食べていったはずだからどこにもありませんよ」とフネ。
カツオ「ちゃっかりしてるなあ」
フネ「取り合いにならないようにですよ」
ワカメ「タラちゃんは食べてたのに…」
タラオ「ママに半分もらったです」
フネ「サザエも何だってタラちゃんの前で食べたり…」
波平「いや、蟻がタラちゃんに(サザエがケーキを食べているのを)教えてくれたんだそうだ」
カツオ「姉さんも蟻の案内でタラちゃんに見つかるとは思ってなかっただろうね」
おでかけの道中で知り合いに会うサザエ。
「今日お宅に伺う約束だったじゃない」
「あ、そうだったわね。ごめんなさ~い」と、知り合いとともに家へとんぼ返りするサザエ。サザエさんは愉快だなぁ
しかし、サザエは人を駅に案内している最中だった。サザエさんは…愉快だなぁ……
一方その頃、カツオはサブちゃん(三河屋)におじさんの道案内を頼まれていた。
「もっと近道があるんですけど」とおじさんを近道で案内するカツオ。案内していると、途中でマスオとタラオに遭遇。道案内をマスオに任せることに。
おじさんを案内していると、なにやらもじもじしている人を発見。
「探してるみたいなんで、ちょっと教えてきます。」とマスオ。
「この辺の人はみんな親切で、人がいいねえ」と感心するおじさん。
「すぐそこにありますよ」とトイレを案内するマスオ。
しかし、女性はただ待ち合わせをしていただけだった。赤っ恥のマスオ。
タラオ「公園に着いたです」
マスオ「道案内してからね」
おじさん「この辺りで十分ですよ。交番を教えていただければ」
それだったら近くにもっといい所が、と花沢不動産を案内。
店内には遊びに来ていたカツオも。
道を尋ねられたは花沢さんはカツオを道連れに案内役を買って出る。
マスオ「さすが花沢さん。慣れたもんですねえ」
花沢の父「将来は磯野くん(カツオ)と一緒に、(花沢不動産を)大きくすると言ってます」
「ははぁ~」と困るマスオ。
案内する道中
花沢「 別に花沢不動産じゃなくてもいいんです。磯野不動産でも」
カツオ「ええ~…」
おじさん「ということは、将来ふたりは?」
花沢「ええ、もちろん結婚します。そうよね、磯野くん?…あれ?」
別の人の案内をするフリをして逃げていたカツオ。
「ワシは道案内なんか頼んでおらんよ」
「いいんです、どちらまで?」
「家へ帰るところだよ」
「…」
家へ帰ると、サザエの知り合いをバス停まで案内してくれと頼まれるカツオ。非情…
バス停へ向かう途中、道案内を終えた花沢さんと遭遇する。
(道案内が好きねえ、やっぱり磯野くんはウチの商売にぴったりだわ)
花沢「よっ、磯野不動産!」
コケるカツオ。
そして、いつもの一家団欒。
波平「なるほど、道案内っていうのは、教える方も教わる方も結構難しいもんだ」
マスオ「そうですよねえ、教える方はよく知ってるからいいけど、教わる方は全く知らないんだから詳しく教えてもらわないと」
カツオ「方向音痴の人に教えたらどうなるんだろう?」嫌な予感…
別の日…
何度も道を尋ねた交番へ戻ってきてしまう波平。
~終わり~
感想:蟻で始まり、波平の方向音痴で終わるファンタジックな回でした。カツオが何度も道案内をしたりとコントのような感じもありました。花沢さんの言い寄り回でもありましたね。オチはサザエさんおなじみ、急降下パターンでした。三本立てだと毎話毎話伏線張ってオチ、という構成でできないですよね。僕にとっては、一家団欒のシーンでのマスオさんの言葉が気になりました。
説明が下手な人間は総じて「自分の体験」のみで話す その場にいないと分からないような情報を盛り込まないからまるで臨場感がないし、それどころか全く伝わらないこともある これはかなり乱暴なことで、相手への思い遣りがまるで感じられない 僕はこういう人間が一番嫌い
— 葉山 (@dekai_towel) 2015, 5月 21
少し前にこんなツイートをした僕にとっては、非常にタイムリーな話題でした。説明が下手な人って、説明を受ける側の目線に立たないんですよね。…うるさくなってしまいそうなので、このへんでやめておきます。
三話目 遠足のお楽しみ
ワカメ「あっ、タマが顔を洗ってる」
サザエ「猫が顔を洗うと雨が降るっていうのよね」
フネ「心配しなくても明日は晴れの予報ですよ」
カツオ「タマが気象予報士に敵うわけないじゃないか」カツオジョーク。
ワカメ「明日は自然公園へ遠足なの」
カツオ「僕は遠足ならどこでもいいけどね、場所よりもお弁当の中身が重要だよ」読んで字の如く、花より団子。
ワカメ「明日のお弁当には海苔巻きを入れてね、あと玉子焼きもよ」偏食なワカメにしては珍しくベタな要望。
(ワカメの偏食についてはサザエさんを取り上げるにあたり基本情報をまとめてみた - シリアナリシスを参照のこと)
ワカメが道で同級生の堀川と遭遇。なにやら袋を抱え、明日の天気を心配している。ワカメが晴れて暖かくなる予報だと伝えてもなお困り顔の堀川。どうやら、明日遠足へ持っていくお菓子にチョコレート菓子ばかりを選んでしまい、晴れて暖かくなることによってチョコレートが溶けてしまうことを心配しているらしい。なぜチョコレートばかりを選んだ…
堀川と別れ駄菓子屋へ遠足に持っていくお菓子を買いに行くと、同級生の女の子二人に遭遇。何を選ぶか迷っているワカメに、それぞれが買ったお菓子を交換し合おうと提案する二人。そこでチョコレートを選ぶワカメ。なぜなんだ…
ところ変わって、乾物屋。行楽シーズンの特需でかんぴょうが売り切れる事態に。(僕は遠足に海苔巻きを持っていくというセオリーを知らなかったので理解できなかった)
中島と駄菓子屋にお菓子を買いに行くカツオ。遠足のおやつの予算内でくじ引きをし、一等の商品であるお菓子の詰め合わせを狙うロマン主義者カツオ。
見事あたりを引き当てるが、それは三等の文房具セットだった。
うちへ帰り、波平に叱られるカツオ。バッカモーンタイム。くじ引きの残念賞としてもらった飴で我慢しろと言われてしまう。
見かねたワカメがカツオにチョコレートを譲る。慈悲深い…
しかし、ここまで全てチョコ…嫌な予感がする…
遠足当日
お弁当に希望の海苔巻きが入っており喜ぶワカメをよそに「僕のお弁当が半分しか入ってみたいなんだ」と愚痴を漏らす堀川。
それはカバンの中で中身が偏ってしまったいわゆる、「寄り弁」というやつだ堀川…
一方その頃カツオは、中島にもお菓子を恵んでもらっていた。
やはりチョコ…
そこへ花沢さんがやって来る。
「磯野くんおやつ忘れたの?私の分けてあげるわ」
嫌がらせすぎる… ここまで全てチョコレートの模様…
遠足が終わった別の日
サッカーの練習へ行くと言うカツオに弁当を持たせるサザエ。中を開けると…
~終わり~
感想:一体何だったんだあの執拗なまでのチョコ推しは!!!と言いたくなりましたね。あそこまでチョコを天丼させる意味がなかったですよね…やっぱり元々は、もらったチョコが全部溶けてしまってたというオチだったんじゃないかな…スポンサーの問題とか色々あったのかもしれませんね。行楽シーズンにチョコレートが売れなくなるじゃないか!といったような指摘が… その辺りは結構厳しいらしいですし。
そしてもう一点気になったのが、「海苔巻き」です。
これがワカメちゃんの言っていた海苔巻きです。これ「巻き寿司」とか「太巻き」とかって言うんじゃないの…?と思ってたんですが、調べたら関東と関西で呼び方が違うようです。ワカメちゃんの「海苔巻き」は関東での呼び方らしいです。勉強になりました。
あとがき
今回が初めてのサザエさんの感想を書いた記事になるのですが、やってみると意外と大変でした。元が短編漫画だったり、三本立てということもあって、軸に沿ってつらつらと流れていくわけじゃないんですよね。場面が飛び飛びになるというか。だからこのシーンは伏線になってるから押さえておこう、といった要約の仕方があまりできないんですよね。どこまで端折っていいものかという葛藤もあったり… ただ、サザエさんというアニメは文化的な部分が見られるので非文化的な僕にとってはとても勉強になります。巻き寿司の呼び方の違いも今回初めて知りましたし…。あと、画像を多用すると、容量がえらいことになりますね。今回は月末だからなんとかなりましたが、次回以降はタイトル画像くらいしか使えないかもしれないな…画像の大きさを変えたり画質落としたり、一手間加えないとだめかも…めんどくさいな…